2014年8月28日木曜日

9月1日 学習するMajoの会 「被災地ツアー報告」

「日本フェミニストカウンセリング学会 全国大会in郡山」 報告
  
  ※ FC堺通信からの転載です。通信をお届けするのは、もう少し先になるかと思いま    すが、9月1日のお知らせがあるので、先んじて転載いたしました。

 91日月曜日6時半から全国大会報告会を行います。  シンポジウム、被災地ツアーの報告のほか、
参加した分科会の報告も行います。参加費500円。

072-224-0663 にご連絡の上、ご参加ください。

2014年月24日、25 の両日、第13回の日本フェミニストカウンセリング学会全国大会が開催された。会場は福島県郡山市。なので今回は「全国大会in郡山」。
福島県は日本で3番目の広さを持ち、奥羽山脈と阿武隈高地の二つの高地で、海側から、浜通り、中通り、会津の3地域に区分されている。郡山市は中通りにある。郡山市の公式ホームページによると、20147月の人口は328,982人。福島県で最も人口の多い町とのこと。郡山市の北、宮城県との県境に県庁所在地の福島市がある。福島県内にはこの二つの町と新白河に新幹線の駅がある。
今回のシンポジウムのタイトルは「『ふくしま』の今」である。福島を「ふくしま」あるいは「フクシマ」と表記するとき、そこには「2011311日以降の」という意味がこめられる。シンポジウムでは、事故当時会津にいらしたという神戸親和女性大学福祉臨床学会の戸田典樹さんの福島県内外の避難者とその子どもたちが置かれている状況についての報告、福島県男女共生センター館長の千葉悦子さんの「飯館村の地域づくりから学ぶ」として村をあきらめない人々の取り組みと営みの紹介、NPO法人ウィメンズスペースふくしま代表の苅米照子さんの311日とそれ以降の郡山の女性たちの日常と支援活動の紹介があった。ウィメンズスペースふくしまは内閣府復興庁の支援活動の拠点の一つとなっており、日本フェミニストカウンセリング学会もそこで行われる相談活動に協力をしている。紙幅の関係で割愛するが、二日目の午前中には6つの分科会が開催されている。午後は被災地視察ツアーと語り部の会が催された。




事故を起こした東京電力第一原子力発電所は浜通り、フラガールの常磐ハワイアンセンターのあるいわき市の北、双葉郡大熊町にある。第二原子力発電者はそこから15キロほど南の双葉郡富岡町にある。今回の被災地ツアーではバスで富岡町の富岡駅、桜並木で知られる夜の森公園等を訪れた。訪れたのは居住制限区域。立ち入ることができる時間が制限されている。東日本大震災の他の地域と比して異なるのは、いわゆる「復興」が全く行われていないことである。写真は人のいない放置されたままの富岡駅。311日は終わっていないことを改めて思い知るともに、取り戻すことのできない、数えきれない喪失があることを強く感じさせられた。

原子力発電所の再稼働が云々されている 今、この喪失を再び起こさないために、私たちにできることは何かを本当に真剣に考えなければならないと思ったことを付け加える。