2013年9月25日水曜日

堺市長選 ~橋下氏の演説

ユーストリームで橋下市長の演説聞いてみた。http://www.ustream.tv/recorded/39154643
確かに話はうまい。彼の本質を知らないと納得させられてしまうかもしれない。適当にまとめるとこうなる。

堺がなくなる、堺の税金が吸い上げられる、大阪の借金を堺に押し付けられる、という竹山陣営の嘘八百を聞いて、堺市民は都構想「食わず嫌い症候群」になっている。堺はなくならないし、地域のことは地域で決めたらいい。ただ、大きなこと、堺市役所だけじゃできない大きなことを、大阪府と大阪市と堺市で一緒に決めていきましょうよと言っているのが、大阪都構想。
  都構想はまだ詳細な設計図も何も決まっていない。大きなことを一緒にやるために協議に参加しましょうというのが、今回の選挙の争点。竹山市長は話し合いにすら応じない。だから今堺は置いてきぼりになっている。

 府と市は今どうやったら大阪全体がより発展できるかを議論中。実際に大阪はグランフロントもでき、梅北に人が集まり、阿倍野ハルカスもでき、どんどんよくなっている。千里中央では府の土地だったところに民間のマンションがどんどんできて、子育て世代が集まって来ている。大阪の地価もどんどん上がっている。堺だけが地価も下がり、人口も減っている。

堺市だけでは何もできない。泉北高速鉄道の値下げなんか堺市だけではできない。泉北ニュータウンの再開発も堺市だけではできない。今堺市では、堺市役所のあるあたり、堺市の中心あたりに税金がどんどん投入され、南区なんかは置き去りになっている。大阪都になれば、南区のことは南区で決めていける。そして堺をふくめた大阪全体のことは大阪都で考えていく。その話し合いを一緒にしましょうというのが、大阪都構想。食わず嫌いを直すには、まず食べてみなければわからない。食べてみたらおいしかったということだってある。まず食べてみて、気にいらなかったら、住民投票があるんだから、拒否すればいい。竹山さんは住民投票のことを全然言わない。ずるい。住民投票があるんだから、堺市民にとって不利になることなんかするわけない。・・・とまあこういう感じ。

何としても都構想はやりますと言ってたではないの、それなのに何も決まってない?何も決まってないものに、賛成しろったってできないよ、とか、グランフロントや阿倍野ハルカスは現市長と現知事でやったことじゃないでしょ。ずっと前に決まっていたんじゃないのとか、中央に金を集めるのを批判しているけど、大阪都構想でやろうとしていることは、大阪の中心部に金が集まるようなしかけを作って儲かる街を作ろうとしているのではないの、それもカジノとかで、とか、いろいろ突っ込もうと思えば突っ込めなくもないけど、妙に説得力がある。いつも思うんだけど、彼は問題を単純化して、そのうちの一つに絞って、それをアピールする。わかりやすい。

説得されないためには、彼が今まで何をしてきたかを知るのが一番なんだけど、知られてないものね。大阪ではどんどん新しいことをやって、習い事支援の1万円毎月支給しているなどと、さもいいことのように言っていたが、今どき1万円で塾になんか行けないんだから、それこそただの無駄使い。お金があるなら、先生を雇うなりして、学校を充実させればいいのに、そんなことはしない。

だけど、この演説を聞いたら、「何かよさそう」と思ってしまう人が、それなら話し合いしたらどうなの?と思う人が出てきそうな気がする。知事選のときのように、変化を望んでいる若者にアピールしそうな気がする。堺市まで、男女共同参画壊滅、文化はいりません、弱者は自己責任でどうぞ、になってしまったら困るな。人権都市の名にかけても、ここは頑張らなければなんでしょうけど、何をどう頑張ったらいいのかわからない。

以下は、都構想いいんじゃないの、と思う人に見てもらいたいツイログ等のアドレス。(加藤)


https://twitter.com/mutouha_shimin

https://www.facebook.com/sumiyoisakai

http://twilog.org/tonden2


2013年9月24日火曜日

神の数式

遅れていた分科会報告をやっと書き上げる。我ながら仕事が遅い。途中で疲れて録画していたNHK特集「神の数式」を見た。何のことか一つもわからなかった。「世界を数式で表す」なんて私の頭では理解不能。数式の記号だって、加減乗除しかわからん。微分積分なんてものを大昔に習ったけれど、彼らが考えている数式はそんなものじゃない。歪みを表しているだの、ミクロの世界を表しているだの、もう何のことか。
あまりにわからな過ぎて、むしろ面白いというか、あまりにわからな過ぎて、私には数式を考え続ける理論物理の学者さんたちが「神」に見えてしまった。唯一理解できたのは、自分の命がある間には宇宙の秘密を読み解く数式は見つからないだろうと考え始めたという超弦理論(何のことかわからん)の第一人者ジョン・シュワルツ(この人も今回初めて知った)の言葉。
最終的な答えがわからないのは悲しいことです。でも答えがわかってしまったら、それも悲しいでしょう。探究を続けることが何よりもすばらしいことなのです」。自己実現の説明に使えそうなこの言葉が番組中、唯一私に意味がわかった言葉でした。    (加藤)

2013年9月23日月曜日

JR北海道と大阪市営地下鉄 ~民営化したところとこれからするところ~

JR北海道がレール幅拡大を1年放置したということが問題になっているが、民営化とはこういうことだと思う。儲からない業種、あるいは赤字続きの企業は倒産するか廃業するかが当たり前。
だけど交通機関はそういうわけにはいかない。利潤はあがらなくても、住民の生活のためには存続させることが必要で、当然ながら安全対策もきちんとやってもらわなければならない。
でも利潤があがらなかったら、それも経営努力の問題ではなく、地域性の問題とか、その他産業構造の変化や社会の変化などの影響で、利益どころか、経費に充てるに十分な売り上げがなかったらどうするか?ほかのところであがった利潤を回すとか、何らかの助成が必要でしょ、どうしたって。
だから全国展開しなければならないもの、そこに住む人がいる限り必要なサービスというのは、税金で助成をしたり、公共〔国や地方自治体)が運営してきたのだと思う。交通機関も民営化し、医療も民営化し、郵便も民営化し、介護も民営化し、の果てにはどんな社会があるのでしょうね。過疎地に住むならサービスを得られないことを覚悟しろという世の中になるのでしょうか。鉄道がなくなったら、車でというのだって同じこと。年取って自力で運転できなくなったら、タクシーを使うしかなくなる。過疎でタクシー会社が遠方にしかなかったら?お金かかってしょうがないヨ。鉄道が消えて得する人は誰?
民営化に賛成する人たちの中には、赤字になったら給料がなくなるという危機感を持ってもらわなければ、人は怠けてばかりで働かなくなる、創意工夫もしなくなる、ただの給料泥棒になるという考えがあるような気がするのだが、この考え方は人間に対して失礼。どこの世界にも働き者もいれば、怠け者もいるもの。効率追求を推し進め、働き者だけにしようという考えが行きつくところまで行ってしまった極端な形がブラック企業なのではないかと思う。
こんなことを考えていて思うのは、大阪地下鉄の民営化。本当にいいことなのかね。民営化しないと決定が遅いとか、責任体制が不明確とかいろいろ言われるけれど、民間会社なら、その点が必ずOKになるとも思えない。それよりも民営化に伴って失うものをきちんと考えているのでしょうか。いいことばかり言うけど、そんなことはないと思う。デメリットが一切ないような言い方はどこか胡散臭い。とにかく何でも民営化すればいいものではないということを、今回のJR北海道の問題が示している。    (PON子)

2013年9月19日木曜日

パワハラ研究会と男性相談

今日はパワハラ研究会の定例会です。堺市男女共同参画交流の広場が北野田に移る前、つまり三国が丘にある頃から、パワハラ研究会の会場は交流の広場だったのですが、今日からはフェミニストカウンセリング堺に変更になりました。
 実は、ずっと第二木曜日だった開催日が昨年の11月から第三木曜日に変わりました。他の集まりとの関係での変更だったのですが、第二木曜日から第三木曜日に変わったことで、何があったかというと、堺市男女共同参画交流の広場の男性相談の日とパワハラ研究会の開催日が重なってしまったのです。もちろん相談は相談室の中で行われますが、相談に入る人、相談から帰る人が、ワイワイガヤガヤと話し合っている私たちの前を通らざるを得なくなったのです。相談時間の全てが重なるわけではないのですが、男性相談にいらっしゃる方が少なくなっていきました。最初は気づかなかったのですが、たった3時間しかない相談時間にどなたもいらっしゃらないという月ができてきました。いかに鈍い私たちでもそういう月が続けば、これは私たちのせいではなかろうかと考えます。
そこで即会場の変更を決定しました。そのときにいたメンバーだけで、気づいたときに即実行という速さで決めました。意識せずとも、相談に来る人の足を遠ざける原因に自分たちがなるなんて、私たちの望むところではありませんし、何よりも営業妨害ですものね。決定に参加しなかったメンバーから文句が出るなんてことも、もちろんありませんでしたし、決めてよかったなと思っています。
よけいなお世話ですが、相談のある日は、基本的にはグループの使用は断るようにしたほうがいいと思います、でもオープンスペースだものね。どうしたらいいんでしょうね。ま、でも私たちは撤退しました。
 もしかしたら、迷惑をかけていた男性相談の相談員さんと相談者さん、申し訳ありませんでした。私たち、もういませんから、どうぞ、男性の皆様、男女共同参画交流の広場男性相談を活用してくださいませ。お詫びの印に、男女共同参画交流の広場の男性相談の宣伝です。(パワハラ研究会)

堺市HPより  男性カウンセラーによる男性相談

http://www.city.sakai.lg.jp/shisei/jinken/danjokyodosankaku/sodan_koryu/danseinayami.html

仕事、家庭、夫婦、生き方、人間関係、心と体のことなど、悩みをひとりで抱え込んでいませんか。男性カウンセラーが悩みを伺い、気持ちや感情の整理をお手伝いします。お気軽にご相談ください。
  • 相談実施日時:第1・3木曜日 午後6時から午後9時(1コマ50分で1日3コマ)
     ※要事前電話予約 電話:072-236-8266
  • 受付時間:火曜から土曜日 午前10時から午後9時、日曜日 午前10時から午後4時30分
  • 相談場所:堺市男女共同参画交流の広場相談室
    〒599-8123 東区北野田1077アミナス北野田3階
  • 相談方法:面接相談
  • 相談員:男性カウンセラー
  • 相談料:無料
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