2011年9月16日金曜日

第11回 サポートグループ「さくら」始まりました!

「再びうつにならないために~予防と回復のために~」を目的とした
サポートグループ「さくら」が、9月14日(水)から始まりました。

今回は、FC堺スタッフブログにも書かれていたように参加申込みが少なくて
グループ成立するかどうか、ぎりぎりまで分からない状況で、ちょっと心配もしましたが、
無事に第11回目を開催することが出来ました。

6年間続いているグループですが、やはり初回は緊張した思いでスタートします。
今回は、「初日なのに資料を作ってない!!!」という「夢」まで見てしまったぐらいでした^^;

「さくら」の初回に必ずメンバーにお渡しする資料の中に
「語り合いグループのルールとマナー」~私たちの時間を大切にするために~というのがあります。
安心して自分のことを語り考えられる場所をグループで作っていくために、みんなで確認しながら
読み上げていきます。

その後、それぞれの自己紹介が始まります。
初めてグループに参加される人、継続して参加される人、以前参加されていて今回久しぶりに
参加される人・・・いろいろです。
最後に世話人の私も自己紹介します。
自分のうつ病体験から、グループを始めようとした経緯、そして現在の状況など話します。

グループ後半は、加藤カウンセラーより認知行動療法の考え方の説明を受けながら
それぞれメンバーの語りを交えながら進んでいきます。
自らの体験や思いを話してくれる語りは、ゆっくりだけど一言一言が、ずっしりと重く、
響いてきます。

「再びうつになる前に、どうにかしたい。予防したい。」
この思いをもった人たちが、集まるサポートグループ「さくら」です。

最後にコミュニケーションカードの感想を書いてもらいました。
(その中でHP公開OKから)
・うつになるパターンが分かってよかったです。
・親の考え方にとらわれている自分を変えたいです。
・行動を変える勇気が出たらいいな。

次回は、9月28日(水)です。
また、このブログで報告したいと思います。

世話人 木近 ちなみ

2011年9月15日木曜日

9月定例会の報告

今日は毎月1度の定例会議。いつものメンバーのうち、一人は身内に不幸があり、欠席。一人は体調不良で欠席。今日の午後からめまい等、種々の症状が出て、医者に2~3日は安静にと言われたそうです。夏バテでしょうか。   お大事に。

 で、今日から新メンバーの参加です。全国共通DVホットラインのシステム担当をしている新田さんが今日から参加。第一回参加の今日は、全国共通DVホットラインの電話番号が『家庭画報』11月号に掲載されるという報告をしてくれました。「支配という名の暴力」というタイトルのDVに関する記事の欄外に「女性のための全国共通DVホットライン 0120-956-080 10時~15時(日曜・祝日・年末年始を除く)」と掲載されるそうです。
発行日は2011年10月1日とのこと。

一人でも多くのDV被害当事者の方に、この番号を知ってもらえるのはうれしいことです。特に今回のような記事、特集を通じて、精神的暴力の被害当事者が自分が受けているのは暴力なのだと気がついてくれることを願います。精神的暴力は、傍目にはその本質は見えにくく、被害当事者も自分が気をつければ、と考えがちです。その結果心身を病んでいった例は、全国の相談機関、支援機関でもいくらでも見られるのではないでしょうか。

その他の今日の議題は、10月29日に堺市福祉総合会館で行われる「堺市社会福祉大会 第9回ボランティア・市民活動フェスティバル」のこと。奇数月に1回行っているフェミニストカウンセリング研究会のことなどなど・・・。

堺市の男女共同参画交流の広場が三国ヶ丘の市役所別館から北野田駅前ののアミナス北野田に移転しましたが、思いの外行きやすく便利だったとのことでした。不便なら研究会の場所を考えなければいけないね、と話し合っていましたが、「とても便利!」ということで今後もフェミニストカウンセリング研究会は「堺市男女共同参画交流の広場」で行うことになりました。

11月の研究会では何をするかは、もう少し考えることになりました。

以上、簡単ですが、定例会報告です。(PON子)

2011年9月14日水曜日

「すべての原発停止を」                           国際環境NGOグリーンピースのネット署名

国際環境NGOグリーンピースからの
 「すべての原発停止を」ネット署名の呼びかけです。

本日グリーンピースは、『自然エネルギー革命シナリオ -
2012年、すべての原発停止で日本がよみがえる』
を発表しました。
http://www.greenpeace.org/japan/enelevo?gv20110912

このシナリオは、2012年春までに、日本国内のすべての
原子力発電所の稼働停止を想定し、原発にも化石燃料にも
]頼らない未来へのエネルギー政策を提案するレポートです。
同時に、電力も雇用もまかなえてCO2削減目標も
達成できる具体策も提示します。

そしてこのシナリオを、みなさんの
「2012年、すべての原発を停止してください」の声と一緒に
新政府に届けるためオンライン署名をお願いしています。

署名受け付けは、9月30日までです。
ぜひ、今すぐご参加ください!
http://www.greenpeace.org/japan/2012?gv20110912


ツイッターやブログなどで、周りの方にも署名参加を
呼び掛けていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


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グリーンピースの活動をご支援ください
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グリーンピースは、政府や企業からの資金援助は、
活動に影響を及ぼす可能性があるため、一切受けていません。

わたしたちの活動を支えるのは、みなさまお1人お1人の
力です。ぜひ、温かいご支援をお願いいたします。
https://www.greenpeace.or.jp/ssl/support/supporter_form_html#form

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〒160-0023 東京都新宿区西新宿 8-13-11 NF ビル 2F
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http://www.greenpeace.org/japan/
Copyright: Greenpeace Japan, all rights reserved
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2011年9月11日日曜日

パワハラを受けたときには/優位に立つとは/仕事とは    ~9月パワハラ研究会報告~


9月のパワハラ研究会は、9月8日(木)の午後7時から、アミナス北野田3階の新しい「男女共同参画交流の広場」で開催しました。
南海高野線北野田駅西出口からデッキで直結し、駅1分の便利な場所。

2006年6月にスタートしたパワハラ研究会がまる5年になるのを機に、5年間の取り組みを15ページにまとめ、振り返りました。

当日の話し合いの中からいくつかをご紹介します。
まず、いじめられる人のイメージーには「暗い、おとなしい、仕事ができない」というものがありますが、実はそれとは違う「明るい、行動力あり、仕事ができる」人の場合でも職場のいじめにあうことがわかっています。今回も改めて、そうした事例について話し合いました。後者に共通しているのは、「話せばわかる」と思っていることです。そして加害者がするようなえげつない方法でくやりかえすことができないことです。

やられたときに黙っていないことが大切ですが、そのときに、「なんでそんなことをするの?」という言い返し方はあまり役にはたちません。むしろ、「理由もわからないのか」などと、さらなる攻撃の口実を与えるだけということになりかねません。こういう相手とは、「どうして?」などと、一生懸命コミュニケーションをとる必要はありません。コミュニケーションをとろうとすればするほど、先ほども書きましたが、攻撃の口実を与えることになります。

次に、自分が優位に立つものの言い方について意見交換をしました。上からの物言いに対して拒否反応を持つ女性は少なくありませんが、これはもしかしたら女性の文化なのかもしれないということについて話し合いました。たとえばトップになった女性が、部下がするコピー取り、お茶くみをした場合、女性からは、あの人は立場が変わってもえらそうにしないと好感をもたれがちです。しかし、男性はそれを見て、そのトップの女性の評価を下げるということを聞いたことがあります。フェミの世界には男社会とは違うやりかたを目指そうという思いがありますが、こうした優位に立たないように配慮する姿勢を保持することの意味を改めて考える必要があるのではないかということが話し合われました。男性社会の中で男性と闘うことを考えたとき、配慮に満ちた低姿勢はいつも美徳となるとは限らないのではないだろうか、というのがパワハラ研が、今「もしかして?」と思っていることです。

最後に「仕事」というものの持つ性質、仕事の評価の難しさについて考えました。黙って自分が動いて仕事がスムーズに運ぶよりも、他の人の仕事ぶりに「ダメだ」「困ったもんだ」声高にいう方が、仕事をしているように見えるのではないかということが話し合われました。自分の存在感を示すためには、仕事がうまく運んではいけないという矛盾した話ですが、たとえば、男女共同参画センターは男女共同参画社会が実現したら、不要になる、というような構造的な矛盾と同じようなものが「仕事」というものにも内包されているのではないかという話し合いをしました。この仮説については、十分には話し合いができていませんが、おもしろい視点だと感じています。

上記の話し合いから引き続き、仕事の裁量の幅が狭く、ルーティンワーク中心の職場では、仕事に内包する喜びが少なく、煮詰まった不満がパート労働者を排除する方向へ振り向けられるということが報告されました。こうした職場ではパワハラが出やすく、最近の労働相談では、職場の人間関係の問題での相談が多いそうですが、これには職場の持つゆとりのなさも、影響しているとのことでした。

当日の話し合いの内容を簡単に報告しましたが、報告にあたって、詳細を省く、あえて曖昧な表現にする等、いくつかの操作をしていることをご了承ください。

パワハラ研究会では、対応に困っている管理職への提言も今後の課題としたいと考えています。
次回は10月の研究会もアミナス北野田3階「男女共同参画交流の広場」で開催予定です。この会は全くのクローズドではありませんが、全くのオープンでもありません。参加希望の方は現メンバーにご相談ください。                                                   (PH研究会)

2011年9月10日土曜日

DV離婚を後悔する相談者に対して                 ~フェミニストカウンセリング研究会、今日のテーマ~

今日北野田に移転した堺市男女共同参画交流の広場で、フェミニストカウンセリング研究会が行われました。人数はいつもより少なめの6名。ただ、電話相談員養成講座を終了した新メンバーの参加があったのがとてもうれしいことでした。

フェミニストカウンセリング研究会は、NPOFC学会・堺のメンバーによって構成されているフェミニストカウンセリングに関わる自主的な学習会です。何をするかが決められているわけではないのですが、そのときどきのメンバーの関心にそっていろいろなことが行われています。先回オルフェウス管弦楽団のDVDを見たことは、このブログでも紹介しましたが、今日は電話相談の対応についての検討を行いました。

相談電話で話される話の内容をどうとらえたらいいのか、あるいはどのような情報提供がふさわしいのか、その相談のポイントは何なのか等々、相談担当者の迷いはさまざまです。また初めて聞くような新しい問題に出会うこともありますし、あまりにも重い相談内容に、無力感を感じることもあります。こうした経験を持ち寄り、気づいていないことはないか、どのような対応方法が考えられるか等々、よりよい相談を行うために必要なことを話し合います。

今日のテーマは、DV離婚をしたものの、離婚後の生活がうまくいかず、離婚したことを後悔しているというような相談の場合の対応について参加者で考えました。DV被害を受けながら暮らす必要がないのは当然ですが、だからと言って離婚をしたら全てがOKになるというものではありません。

この社会で女性が生活をするのに十分な賃金を得るのは簡単ではありませんし、離婚がめずらしくなくなったとは言え、離婚に対するマイナスイメージは、今もあります。そのような社会状況の中で周囲からのサポートも十分に得られなかったとしたら、離婚したことを後悔するような気持ちになるのは当然です。こうした気持ちに寄り添いながら、それでもその人が自分の人生を肯定し、将来に、小さくてもいい、何らかの光を見出せるには何が必要なのかを話し合いました。

状況が整わない中で、希望や肯定的な気持ちを持つのはとても困難なことです。「前向きの気持ちを持って」などというのは、言うは易し、行うは難しの見本のようなものです。相談者にああしなさい、こうしなさいというのではなく、また相談者が疲れ果てた心身から、さらに力を振り絞って何とかするのではない方策なないものかと思います。

勇気を持って新しい生活に踏み出した女性を後悔のふちに叩き落すような、今の社会に何とかなってほしいと心から思った今日の検討会でした。             (PON子)